急性腰痛症(ぎっくり腰)の原因と予防方法

カテゴリ:関節

記事の種類:病気

原因

ぎっくり腰は、主に腰回りの筋肉が疲労している時に、更に腰への過度な力が加わった際に起こりやすくなります。ぎっくり腰になる前には腰の辺りが「コキッ」となりますので自覚はあります。
※実際には音はしていないのでしょうが、本人には音がしているように感じます。 そしてそれから、数十分〜数時間で痛みが出て来ます。
常に痛いわけではなく、腰を特定の角度に動かすと激痛が走ります。

また、「コキッ」となる時の衝撃度に腰痛の程度は比例します。
軽く「コキッ」なった場合は比較的痛みも軽微で治りも早く、衝撃が大きければ、痛みが激しく、治るまで長期間かかります。

科学的には明確な原因は分かっておらず、重大な疾患が発生していなければ、急性腰痛症と診断されます。
つまり、医学的にぎっくり腰の明確な定義がないために、除外診断という事になります。
但し、ある程度の誘因やきっかけは特定する事はできます。

誘因

誘因としては、腹筋や背筋の衰え、腰に負担をかける悪い姿勢、背骨が左右どちらかに曲がっている等が挙げられます。
そしてそれらは、主に肥満によって、引き起こされる事が多いようです。
従って、根本的な回避方法としては、肥満を解消して、適度な運動をし、腰回りの筋肉をつける事、更に言えば姿勢を正すことでしょう。
必要であれば、接骨院で姿勢を矯正してもらうのも有効かもしれません。

よくあるきっかけ

一般的なきっかけとしては以下が挙げられます。
  • 腰への長時間に渡る過度な負担(中腰の姿勢など)
  • 腰を急にひねったり曲げる(椅子から立つ時や、寝返りをうつなど)
  • 不自然な姿勢を長時間維持する(椅子やベッドでおかしな姿勢でいたなど)
加えて、段差のある場所で寝ていたりなど、とにかく不自然な姿勢で長時間いた場合に起こりやすいようです。
また、腰回りの筋肉の疲労が蓄積するという意味で寝不足もよくありません。

ぎっくり腰は癖になる

一旦ぎっくり腰になると癖になるとよく言われます。
しかし、実際にはぎっくり腰になった時点で、上述したような、身体的誘発要因をいくつか持っていたり、まさに特定の癖のせいで発生している可能性が高く、それらを改善しない限り、繰り返し発生するという事でしょう。
また、筋力の衰えや、肥満が進み、更に頻度が高まるという側面もあるかもしれません。
但し、後述する対策を実施する事で、ある程度は予防できるものと考えられます。

ぎっくり腰になったらどうすればいいか

ぎっくり腰になった場合は、腰を気遣いながらも、ある程度動いた方が一般的には治りが早いです。
痛いからといって、ベッドで寝たままじっとしていてもなかなか治りません。
出かけて、適度に街を歩いた方が、意外なほど治りは早いのです。
従って、腰痛になっても仕事を休んで家に籠らずに、腰に負担のかかる職種でなければ仕事に行った方が寧ろ良いのです。
※但し腰痛の程度によります。歩くのもままならない状態であれば、家でいるのが無難でしょう。

予防方法

さて、一旦ぎっくり腰になれば、程度の差こそあれ、治るまでは、ひたすら腰を気遣い、痛みに耐えるしか方法はありません。
というのも、先に述べたように、ぎっくり腰(急性腰痛症)は明確な発生メカニズムは解明されておらず、根本的な治療は困難だからです。
従って、現状では自分も含め、今までの経験則から対策を講じるしかありません。
激痛や歩行困難さえも伴う疾患でありながら、これが現実なのです。

自分の発生パターンを把握する

ぎっくり腰のきっかけは、幾つかのパターンに分けられ、そのパターンを把握し、気を付ければ、ある程度は予防可能です。
しかし、人によってなりやすいパターンが異なる可能性がありますので、まずは自分のなりやすいパターンを把握する事が、予防の第一歩です。
私の場合、直接のきっかけになるのは、椅子に長時間姿勢の悪い座り方をしていた場合や、座った状態から急に立ち上がった場合、重いものを持った場合、屈んだ状態で何かを行っていた場合などです。
また、腰に違和感を感じ始めてなる場合、突然前触れもなくなる場合の両方のパターンがあります。
これらのパターンをある程度把握したら、その動作について集中的に意識します。
腰痛(ぎっくり腰)は忘れた頃にやってくる場合が多いので、特にそれが大切になります。

椅子はバランスチェアがベスト

椅子に長時間座っているだけで、座り方や作業によってはぎっくり腰を招く場合があります。
私は以前、ペンタブレットを使ってパソコンで長時間イラストを描いている時に、よく腰を痛めました。
椅子に座るコツは、なるべく背筋が垂直になるように深く座ることです。
しかし、ペンタブレットで絵を描くなど、前のめりになりがちな作業をしていると、腰を圧迫し、腰痛を引き起こしてしまいます。

なるべく腰に負担をかけないように、どのような椅子がいいかを試行錯誤しましたが、結果的にはバランスチェアがベストでした。
一般的な椅子は、腰への負担は座り方や姿勢に左右されるのに対して、バランスチェアは常に背筋と膝の角度が120度で一定で、且つ、背もたれに持たれるという仕組みではないため、背筋がピンと垂直になります。
※座れば自然に背筋が垂直になるように設計されており、背もたれがなくても疲れないのです。
更に、バランスチェアの形状上、キャスターも特に必要なく、また無いものが多く、基本的に動かさないため、デスクとチェアの間隔が作業等によって変わることもありません。
従って良い姿勢を常に保てます。
※バランスチェアは背もたれがないため、後ろから座れます。背もたれがあるものは外した方がいいでしょう。

私はバランスチェアを使い始めてからは、どんなに長時間座っていても腰痛になったことは今までありません。
お勧めはHAG社のバランススタディシリーズです。

ベッドは硬めのマットレスに直接

次に腰痛の予防や回復時には、硬めのマットレスが最適です。
柔らかいマットレスだと、どうしても腰の部分が沈み込み、腰が不自然に曲がった状態で長時間維持することになり、腰痛の要因になります。
また、寝返りをうったりすると、すでに腰痛になっている場合は、余計な箇所に更に力が加わり、悪化してしまう場合もあります。

硬いマットレスであれば、腰が沈み込む事もなく、腰に力が集中することもありません。
硬いマットレスがなければ直接畳の上に寝てもいいでしょう。
最初は違和感があり、筋肉痛になったりもしますが、それはとりもなおさず、腰への力の負担が他の箇所の筋肉に分散している事の証拠です。

重いものを長時間持たない

出かけた時に、少し重めのもの(書籍数冊など)を長時間持っているだけで、腰への負担が時間と比例して大きくなります。
そのような場合は、腰への違和感を感じ始めたら、早めに帰るか、持ち物をコインロッカーに入れるなどで、対処した方がいいでしょう。
また、腰が痛み出したら、たとえ何も持たずに歩いたり、立っているだけでも腰痛になる場合もありますので、基本的に適度に喫茶店などに入って座り(腰を休め)、長時間立たない事が肝要です。

肩掛けバッグは使わない

私は以前、肩掛けバックに切り替えた途端、急に腰痛になることが増えた事があります。
当初は腰痛は年と共になりやすいものなのかと思っていたのですが、結果的には肩掛けバッグが原因であることが分かりました。
肩掛けバッグと言っても軽いものなら問題はありませんが、書籍やノートパソコンを入れたりなど、ある程度の重量があるものは、腰の左右一方のみに大きな力が加わるため、直接腰痛を引き起こさなくても、腰痛になりやすい状態を招聘してしまいます。
腰痛になりやすい状態というのは、腰痛持ちの方にはお分かりかと思いますが、腰のあたりの筋肉がこわばって来て、ちょっとした事で「コキッ」となりそうなあの感じです。
腰痛を予防するためには、まずその状態にならないように、常日頃から気をつける事が大切だと思います。

公開日時: 2013年09月03日  00:36:31

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