血栓の原因と予防効果のある栄養素

カテゴリ:血液脂質

記事の種類:病気

血栓とは?

血栓は血管にできた塊(プラーク)が破裂し血管を塞ぎ血流を阻害する症状です。
もし血栓が心臓で起これば心筋梗塞、脳で起これば脳梗塞になります。

原因

動脈硬化により血管内のコレステロールや中性脂肪が血管壁に張り付き、塊(プラーク)を形成し、血液の流れを悪くします。
プラークの原因物質にはLDLコレステロールなどの脂肪細胞の他に白血球に含まれる、マクロファージも含まれます。
血管壁に小さな傷があるとそこに変性した酸化LDLコレステロールが取り付き、更に白血球に含まれる単球が取り付き、それがマクロファージに変化します。
そしてマクロファージは酸化LDLコレステロールを取り込み死にますが、酸化LDLコレステロールと、この死んだマクロファージがプラークを形成します。
プラークが破裂するとそこに血小板が集まり血栓になります。

予防方法

プラークの形成を予防するためには、脂分の多い食事を控え、適度な運動が効果的と言われています。
また、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を各器官に運ぶ役割を持っているHDLコレステロール(善玉コレステロール)の比率が高い程、良いとされています。
HDLコレステロールは血管壁に取り付いた酸化LDLコレステロールを取り去る作用があります。

根本的な予防方法としては、食事療法、運動療法があります。
食事療法により1日のエネルギー摂取量を抑えることで体脂肪を減らす事はインスリンの抵抗性を改善させることが分かっています。

多価不飽和脂肪酸には2種類ある

脂質異常症や動脈硬化の原因の悪玉としてよく挙げられる不飽和脂肪酸(炭素二重結合または三重結合で融点が低い)ですが、不飽和脂肪酸は多価一価に分けられ、更に多価はn-6系n-3系の2種類があります。

n-6系多価不飽和脂肪酸は植物油や動物性脂肪に含まれ、それらに含まれるリノール酸がLDLコレステロールや中性脂肪を増加させ、動脈硬化や血栓を誘発させます。

一方、n-3系多価不飽和脂肪酸は魚類や海藻類、プランクトンに含まれ、それらに含まれるEPAやDHAはLDLコレステロールや中性脂肪の増加を抑え、動脈硬化や血栓を抑制する働きがあります。

そのため食事療法による脂質異常症の解消のためのポイントはn-6系多価不飽和脂肪酸とn-3系多価不飽和脂肪酸の摂取量の調整にあると言えます。
※なお、多価不飽和脂肪酸(n-6系、n-3系のどちらも)は人体にとって必須の栄養物質です。

LDLコレステロールを減らす

LDLコレステロールの増加を抑えるための食事療法は、動物性脂肪(不飽和脂肪酸)の摂取を避ける事、食物繊維の摂取量を増やす事です。
特に食物繊維はコレステロールの吸収を阻害する作用があります。

中性脂肪を減らす

中性脂肪は炭水化物やアルコールの摂取を抑える事、青魚の摂取量を増やす事が効果的です。
青魚にはエイコサペンタエン酸(EPA)が含まれ、EPAに含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸は中性脂肪の合成を抑える働きがあります。

HDLコレステロールを増やす

HDLコレステロールを増やす効果があるのは、動物性脂肪や植物油の過剰摂取を控える事です。
植物油にはn-6系多価不飽和脂肪酸を抑える働きがあります。

予防効果のある栄養素

​ 血栓を予防するためには、動脈硬化を予防する必要があるため、予防効果のある栄養素は動脈硬化と同様になります。

公開日時: 2014年08月04日  23:33:51

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