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免疫チェックポイント阻害剤「ニボルマブ」は免疫で皮膚癌(メラノーマ)を治す

カテゴリ:皮膚

記事の種類:薬

PD-1の阻害で免疫療法は皮膚癌(メラノーマ)を治せる

テレビなどでも取り上げられた事のある癌治療の新薬であるニボルマブについて解説します。
正にこれからの、未来の治療方法として期待される薬です。

従来の治療法との違い

従来の治療方法と新薬であるニボルマブによる治療の根本的な違いは免疫にどう働くかが異なります。

従来の治療

免疫にはアクセルとブレーキ(PD-1)があり、従来の治療はアクセルに着目し、アクセルを踏む(免疫の数を増やしたり強くする)事で癌を倒す事を目的に治療を行います。
しかし癌細胞はPD-L1という、免疫にブレーキをかける特殊な腕を持っていて、免疫が働けないようにする事ができるため、効果があまり出ない場合もありました。
つまり癌を倒す兵士(免疫)の戦意を喪失させ戦えないようにするのです。
従来の治療法はそういう戦闘力の低い兵士を増やすだけです。

ニボルマブによる治療

「免疫チェックポイント阻害剤」は上述した免疫のブレーキ(PD-1)を阻害します。
つまり免疫の働きが衰えないので癌細胞を攻撃でき、癌細胞を減少させる(小さくする)事ができるのです。
つまり免疫の増強(アクセル)ではなく、ブレーキがかからない事に着目した治療なのです。
癌と戦う兵士の戦意喪失を防ぎ、高い士気を保つ事で癌細胞を撃退します。
また兵士を増やすという、従来の治療法との組み合わせで更に効果を発揮します。

長く効く

この治療は免疫のブレーキを阻害するだけであり、副反応の心配はないため、長く継続して治療が行えます。

ニボルマブとは

ニボルマブ(オプジーボ)は小林薬品と米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)が共同開発で15年間研究を続け開発した、免疫のブレーキを阻害し免疫力を高めるという、画期的な手法による癌治療薬であり、世界的に高く評価されています。

初めに承認されたのは日本

このニボルマブによる治療が世界で初めに承認されたのは何と日本です。
2014年7月4日に承認されました。
アメリカで承認されたのは2014年12月25日です。

現在治療が可能なのはメラノーマのみ

現状では皮膚癌の一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)に対してのみニボルマブの使用が承認されています。

デメリット

免疫のブレーキを阻害するだけであるため、T細胞が元々少なく、免疫が弱い人には効きません。
つまり戦う兵士自体が少なければいくら強くしても限界があるという事です。

そのため、従来の治療とニボルマブの組み合わせでアクセルとブレーキの両方を使う事で効果を出す治療が必要です。

他の癌治療への使用

現在、肺癌、肝細胞癌については治験中です。

公開日時: 2015年06月09日  07:58:49

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