帯状疱疹の症状と怖い後遺症

カテゴリ:ウイルス性疾患

記事の種類:病気

帯状疱疹は水疱瘡と同じヘルペスが引き起こす

帯状疱疹は帯状ヘルペスとも呼ばれ、水疱瘡を引き起こすヘルペスウイルスが引き起こします。
一度水疱瘡を発症した後、完治しても原因ウイルスであるヘルペスウイルスは潜伏しており、抵抗力が落ちた時に2度目の反乱を起こします。
これが帯状疱疹です。
帯状疱疹自体は基本的には感染はしませんが、水疱瘡にかかったことのない幼児などは、水疱瘡として感染する可能性があります。
そのため小さなお子さんがいる家庭では注意が必要です。

発症する原因と防止方法

水疱瘡にかかった事がある人は常にヘルペスウイルスを持っています。
しかし通常は免疫機能が増殖を抑えているため発症しません。

疲労やストレス、睡眠不足、抗がん剤の影響など、免疫力(抵抗力)が落ちた時に増殖し、発症します。
つまり、仕事にしても生活にしても「無理をしない事」が何よりの防止方法です。

症状の現れ方

最初は膨満感が起こり、腹部の左右どちらかにキリキリとした痛みが生じます。

その後短時間(数時間〜2日後)のうちに赤い発疹や疱疹(水膨れのようなもの)が生じます。


この時点ではそれほど痛みは無く、服が擦れるとピリピリと痛む程度です。

進行すると疱疹が知覚神経に沿って帯状に広がっていきます。
このため帯状疱疹と呼ばれます。
進行と共に痛みもだんだん酷くなって行きます。

帯状疱疹の痛みとは

私個人の経験では、まず最初にたくさん食べたわけでも無いのに異常にお腹が張りだしました。
いわゆる膨満感が初めの症状でした。
それから1日くらい経ってから左脇腹あたりがヒリヒリして来たと思ったら、数時間で小さなブツブツ(疱疹)が5個くらい出来ました。
その次の日に皮膚科に行き、帯状疱疹の診断を受け、抗ウイルス薬が処方されました。
但しこの時点ではまだヒリヒリ、チクチク程度の痛みでした。
抗ウイルス薬を飲み続け、5日目くらいには疱疹は若干小さくなっていきましたが、痛みは逆にチクチクから左脇腹の全体と背中にも感じるようになり、皮膚表面の痛みではなく筋肉全体がピリピリ、ズキズキする痛みに変わり、たまにズキリとした痛みが走るようになりました。
抗ウイルス薬を飲み始めるタイミングは早めの方だったと思いますが、薬を飲んでいる間も、痛みの広さと深さは増して行きました。
どの程度で治るかは個人の免疫力に依存しますが、やはり3週間くらいはかかるものです。

後遺症

放っておいても自己免疫機能がヘルペスウイルスを倒し、3週間程度で瘡蓋(かさぶた)になり、その後完治しますが、稀に治った後も痛みが無くならない場合があります。
この後遺症が怖いのです。

ヘルペスはウイルスですが、神経まで侵されてしまうと治癒しても完全には元に戻らず、場合によっては一生痛みが残る後遺症となる事があり、発症後3ヶ月後も痛みが残る場合は「帯状疱疹後神経痛(PHN)」と呼びます。
また腹筋などの筋肉の麻痺やこわばりが残る事もあります。

一生ピリピリとした痛みに耐え続けなければならない事にならないよう、少しでもヘルペスの可能性が疑われる症状が出れば、早めに受診し、適切な治療で早期の内にウイルスの増殖を抑え、完治させましょう。

免疫不全や免疫力の弱い人は重症化する可能性がある

ヘルペスウイルスは風邪などと同様に自分の免疫が戦い倒す事で治りますが、免疫力の弱い方は戦いに勝てず、長期化、重症化する可能性があります。
特に高齢の方や、肝硬変、糖尿病、腎不全、HIV感染などを患っている方、免疫抑制剤の使用中の方は細心の注意が必要になります。

治療方法

治療方法は進行度や免疫力によって異なります。
免疫に問題は無く、初期であれば、炎症を抑える薬(軟膏)と「ファムシクロビル」や「バルトレックス」などの抗ヘルペスウイルス薬(内服)が処方されます。

※ファムシクロビル、バルトレックスはヘルペスウイルスの増殖を抑えるだけです。倒すのはあくまでも免疫です。
また、これらの薬はジェネリック医薬品(後発医薬品)は無いため、保険適用でも5日分で5000円前後します。

もし受診が遅れてかなり悪化し、痛みが酷い場合や、麻痺が見られる場合はステロイド剤の処方や神経ブロックなどが実施されます。

更に免疫不全の方や重症の場合は点滴や入院も必要になる場合があります。
早期の治療が何よりです。
痒みが無く、チクチクする発疹がお腹周りにできた場合は、様子見をせずに迷わず皮膚科を受診しましょう。

通常は一生に一度

ヘルペスウイルスによる疱疹は、一度発症すると抗体ができるため、通常は一生に一度しか発症しません。
これは水疱瘡と同じです。

但し、免疫不全の方や高齢者など、抗体の働きが弱い人は、何回も繰り返し発症する場合があります。

繰り返し発症する人は一般的にかかりやすいだけでは無く、治りにくい、重症化しやすい要因のある人が殆どであるため、日々の生活も含めてストレスを溜めにくい生活を心がける事が大切です。

特に睡眠不足は抵抗力が落ち、万病の元です。
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公開日時: 2015年06月08日  15:14:11

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